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2008年4月

2008年4月27日 (日)

着服→横領か詐欺か?

 前回の予告とおり、今回は、法律系の話題です。

 すでに各紙で報道されておりますが、茨城県国民健康保険団体連合会の国民健康保険料約10億円の着服事件がありました。被疑事実は、業務上横領とのことですが、若干の疑問を抱きました。この被疑者、確かに会計課出納主任を務めていたものの、通帳の名義は、「茨城県国民健康保険連合会理事長」であり、しかも、同容疑者には、通帳や印鑑の管理権限がなく、無断で通帳や印鑑を使って、現金を口座から引き出していたとのことです。

 それでは、果たしてこの行為は「横領」といえるのでしょうか。そもそも「横領」とは、「自己の占有する他人の財物を領得すること」をいいます。従って、行為者が、財物について「占有」を有している必要があります。ここでいう占有とは、法律的な説明になってしまいますが、「濫用のおそれのある支配力」をいい、物に対する物理的支配のみならず、預金名義、登記名義も含まれます。

 以上のことを前提に本件を考えてみます。まず、通帳の名義は、「茨城県国民健康保険連合会理事長」ですから、この点で、この容疑者に「占有」があるとはいえません。さらに、通帳・印鑑の管理権限もなかったのですから、この点でも、預金に対する支配力は、全くないといえるので、やはり「占有」は認められないと考えられます。

 それでは、どのように考えればよいのでしょうか。実は、このような行為は、「詐欺罪」(刑法246条1項)に該当するのです。つまり、引き出し権限がないにもかかわらず、預金通帳と印鑑を提示することで、銀行窓口職員を、「引き出し権限がある」と誤信させて、金銭を受け取っていることは、欺罔に基づく金銭交付に該当するため、詐欺罪となるのです。

 このことは、拾った通帳と印鑑で引き出した場合、拾ったキャッシュカードで引き出した場合を想定すると、わかりやすいかと思います。まず、拾った通帳・印鑑で引き出した場合、明らかに銀行に対する詐欺罪です。争いありません。拾ったキャッシュカードで引き出した場合(暗証番号は解読できたとします)、銀行の財産に対する窃盗罪が成立します。これも争いがありません。

 この事例と、茨城県国民健康保険団体連合会の事例は、「拾った」か、「勝手に持ち出した」かの違いで、行為者に印鑑・通帳を管理すべき権限が欠けている点は同じです。そうすると、本来は、詐欺罪の被疑事実で逮捕するのが、筋ではないかと思います。

 ただ、そうすると、被害者が銀行ということになるので、今回の10億円の損害は、原則として銀行側に生じることになります。そうすると、大原則論としては、銀行が損害を被ることになってしまいます。準占有者への弁済(民法478条)として、銀行の支払が有効となる余地は、極めて大きいのですが、大原則論として、被害額10億円が、銀行負担という点は、やはり一般的感覚からすると、納得しがたい部分があります。

 以下は、私の想像ですが、茨城県国民健康保険団体連合会としては、今回の無権限な引き出しについて、全て追認することによって、銀行の支払を完全に有効とし、その上で有効に引き出された金銭について、会計課主任として適正に管理すべき義務を認め(法的構成は、雇用契約上、あるいは、ざっくりと信義則上)、この義務に基づいて保管(=占有)する金銭を、被疑者である会計課主任が領得したと解釈することで、業務上横領の被疑事実を構成したのではないかと思われます。

 今後、どのような判決がなされるのか、興味津々です。

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2008年4月13日 (日)

デッドリフトに必要な握力

 週1更新が定例となってしまいました。

 さて、今回は、デッドリフトのお話です。デッドリフトのフォームにつきましては、以前お話しましたので、今回は握力のお話をしたいと思います。

 デッドリフトで重要な筋肉は脊柱起立筋ですが、握力(前腕筋群)も重要なポイントとなります。デッドリフトのレベルがあがるにつれて、握力不足を感じることになります。通常の方であれば、100Kgを越えるあたりから、腰の筋肉(脊柱起立筋)には余裕があるが、握力がついて来ないという現象を体験されるかと思います。私の場合、現在150kgで、この状況下にあります。

 それでは、どのようなトレーニング方法を組めば良いでしょうか。まず、試合ではストラップが使えないので、アップ時からストラップを使うのは問題があります。そこで、アップ時は、素手でMAXまで目指します。次にメインセットを3セット組むとして、2セット目までは、同じく素手で行います。3セット目になると、腰より先に前腕が限界に達するので、ここでストラップを用います。これにより、脊柱起立筋を最後まで追い込むことが可能となります。メインセット後は、メインの80%の重量で2から3セット組みますが、このときも同じく、最初の2セットは、素手で行い、3セット目でストラップを利用します。

 以上のような形で、腰を追い込んだ後は、握力のトレーニングです。これには、ロングプル・マシーンを使うのが良いと思います。マシーンであれば、ぎりぎりのところまで、具体的には、第一関節で支えるのがやっとのところまで、安全に追い込めますし、フリーウェイとの場合は、追い込み過ぎると、そのまま落下の危険があるからです。具体的なトレーニング内容ですが、まず、デッドリフトのトレーニング前に、ロングプルで8回引ける重量を確認しておきます。そして、デッドリフト終了後、その重量で3セット組みます。おそらく、通常のフォームで8本引くのはきついはずです(逆に、そこまで追い込めていないとデッドリフトのトレーニングが甘いことになります)。そこで、これは、腰+握力のトレーニングと割り切り、チーティング(勢いをつけて)で、何とか8本引ききります。これを3セットです。最後のセットは、ぎりぎり小指でグリップを支えるところまで追い込めればベストです。なお、このトレーニングは、ストラップなしで行って下さい。また、グローブも使用しないのがベストです。

 次回は、少し話題を変えて、法律系のお話をしたいと思います。

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2008年4月 6日 (日)

フルボトムスクワットトレーニング

 今日は、2008年4月6日です。本来であれば、東京都パワーリフティング大会へ、出場しているはずでしたが、エントリーミスのため、欠場となりました。出場された皆様が、好記録を連発されていることを期待致します。

 そのようなわけで、本日も、トレーニングでした。このところ、スクワットに甘さが出ていたので、久しぶりに厳しく追い込んで来ました。メニューは、MAX125kgの後、95kg×10×2(超フルスクワット)、95kg×7(超フルスクワット)×1、90kg×10×2(試合レベル)です。

 今回のポイントは、超フルスクワットです。これは、フルボトムスクワットのことで、お尻を完全に床まで降ろします。このところ、試合レベルの降ろしでトレーニングしていたため、やや高原期気味に陥っておりました。そこで、若干刺激を変えて、フルボトムスクワットに挑戦してみたのですが、これが、大成功でした。フルボトムスクワットを行ったことで、通常スクワットの形も良くなった気がします。通常スクワットで90kg×10本が、軽くこなせたことは、大きな収穫でした。

 秋の大会まで、残り半年ですが、この調子で行けば、スクワット130kgは取れそうです。これに、デッドが順調に伸びて(現在155kg)、170kg取れるようになれば、この2種目で300kgとなります。これにベンチプレス130kg(安全圏)で、430kgとなりますので、東京都記録更新(現在402.5kg、M1、ノーギア、75kg級)は、ほぼ射程に入ったといえます。ただ、今日の大会で記録更新されていないと良いのですが。

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