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2008年6月

2008年6月30日 (月)

鯨肉盗難事件続き(不法領得の意思)

 本日は、例の鯨肉盗難事件の続きです。

 ご存知のとおり、グリーンピース(GP)のメンバーが、窃盗容疑で逮捕されました。GPの弁護士が、著名な政治家の配偶者らしいのですが、その人物の主張を聞いて驚きました。いわく、今回の事件は、不法領得の意思を欠くので無罪であると。

 さすがに確信犯ゆえ無罪との主張ではなかったのですが、不法領得の意思を欠くとの主張には、驚きです。以下解説致します。

 そもそも不法領得の意思とは、「、①権利者を排除して他人の物を自己の所有物として、②経済的用法に従って利用する意思」をいいます。①は、単なる使用窃盗との区別、②は、棄毀罪(器物損壊罪)との区別から必要とされています。窃盗罪の成立に、①、②の両方が必要であるのかについては、争いがありますが、判例は両方必要と解釈しています。

 本件の場合、運送中の鯨肉ですから、①については、問題なく認められることになります。問題は②です。GP側の理論によると、告発の証拠として用いるために、持ち出したので、経済的用法に従って利用するわけではないというのです。要は、食べる目的ではなかったということでしょう。

 しかし、そもそも経済的用法に従って利用する意思とは、棄毀罪(器物損壊罪)との区別に必要となるものに過ぎません。その物本来の利用方法に従う必要はないのです。判例に登場した事案では、船舶の係留用に電線を窃取した事案で、経済的用法に従っていると判断しています。つまり、経済的用法に従って利用する意思とは、物から何らかの利益を受ける意思ということになります。身近な例で考えれば、下着泥棒が典型例です。そもそも下着泥棒は、自分でその下着を着用するわけではありません。このような下着泥棒は、下着をかぶるのが目的であったり、においを嗅ぐのが目的であったりするわけです。そもそも、下着泥棒は顕著な犯罪類型です。それにも関わらず、下着泥棒は、経済的用法に従って利用する意思を欠くと解釈したりすれば、刑事政策的にも大問題です。

 翻って、鯨肉窃盗事件をみるに、そもそも鯨肉を捨てることが目的(棄毀目的)ではないのですから、経済的用法に従って利用する意思が欠けるとは言えないことになります。むしろ、告発目的達成という利益を得ることが目的なのですから、経済的用法に従って利用する意思を、強く肯定することが妥当と考えられます。

 本日は以上です。

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2008年6月16日 (月)

ミラー交換

001  先日、バイクのミラーを交換しました。写真にありますように、オフ車ミラーへ変更です。都内ライダーの皆様であれば、可倒式オフ車ミラーの利便性をよくご存知のことと思います。このミラーは、AX-1時代から利用していたもので、このミラーが取り付けられるのは、これで3台目です。

 昨日(6/15)、ミラー交換後、初の遠乗りになりましたが、極めて快適です。後ろはよく見えるし、可倒式なので、狭いところもスイスイです。燃費も29km/L近くを記録し、改めて燃費の良さを実感しました。

 現行法上、自動車運転免許があれば、原付自転車(50cc以下)が運転できます。原付自転車のほとんどは、スクータータイプですから、運転テクニックは、250ccスクーターをほとんど変わりません。そこで、いまや2輪もスクーター限定免許がある時代なのですから、自動車運転免許があれば、250ccスクーターの運転を認める形で道路交通法改正を検討すべきではないかと思います。そうすれば、2st原付(50cc)は完全に消滅しますし、一人乗車の場合は、4輪から2輪への移行も十分に考えられるので、渋滞緩和、二酸化炭素削減にもつながります。安全面でも、2輪乗りが増えれば、4輪の無知・無謀運転が減少することが考えられます。例えば、直進バイクと右折4輪の事故などは、2輪ライダーが4輪運転中には、絶対に起こさない事故とすらいえます。2輪の動き、早さがきちんと理解できているからです。ちなみに、私が4輪を運転する場合、右折時には、決してハンドルを切って、右折待ちすることをしません。車体が斜めになることで、後部に外輪差が生じて、後続車の邪魔になる上、対向車に余計なプレッシャーを与えることになるからです。右折待ちの際は、車体を真っ直ぐにした上で、ハンドルから手を離して、武装解除の姿勢を明確にします。その方が対向車としては、安心して交差点を通過できるので、通過にかかる時間が、早くなります。その結果、右折も早くできることになります。右折したい、したいという欲望が丸見えですと、対向車はそれを見抜き、かえって減速してしまうため、逆に右折に時間がかかることになります。実際、私は、そのようなせかせかした右折車がいた場合、十分に減速(場合によっては徐行に近い速度まで減速)した上で、右折車とアイコンタクトを取りながら、直進します。こちらが交差点通過中に右折を始めた無謀な4輪の場合には、一時停止することすらあります。そうすると、直進の後続車も次々と詰まってきますから、信号が変わるまで右折できないことになります。急がば回れとは、まさにこのことです。これが単に時間のロスだけならまだいいのですが、死亡事故ともなれば、人生の喪失です。被害者のみならず、加害者も。法律的には、過失犯(自動車運転致死)ですが、殺された被害者にとっては、殺人と全く同じです。秋葉原の事件や、地震のニュースで、人命の大切さが報道されいます。運転にあたっても、人命尊重の姿勢を、再認識してもらいたいところです。

 

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