市販薬ネット販売規制を考える(ネットの方が安全)
前回、金融庁の役人が、消費者保護規制に悪乗りして、代引の規制を企んでいることに関して、コメント致しました。今回は、市販薬ネット取引規制について、コメントいたします。
厚生労働省は、薬事法を改正して、一般市販薬のインターネット販売規制を検討しています。例によって、消費者保護が大義名分です。
しかし、インターネット販売がそれほど、危険なことなのでしょうか。思うに、官僚は、IT未熟者が多数が占めるため、インターネット=危険とのステレオタイプの認識しか出来ないから、このような規制を思いつくのでしょう。
そもそも、マスコミを賑わせた薬害は、医師からの処方によるものです。そうすると、医師による処方を禁止するのが、筋ということになります。確かに、インターネット販売で購入した医薬品で副作用による健康被害が、ない訳ではありません。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081122ddm012040024000c.html
しかし、問題は、インターネット特有に生じたものか否かを、きちんと切り分けることになります。たまたま、このケースでは、インターネット販売が利用されていたましたが、問題となった薬を例え店頭販売で購入していたとしても、まったく同じ結果になっていたはずです。つまり、継続的に服用しすぎた点が原因なのですから、インターネット販売との因果関係は、存在しないことになります。
薬害の被害者団体は、規制に賛成のようですが、その方々にしても、処方薬、店頭販売薬で、被害に会われているわけです。店頭販売なら、薬害が発生せず、インターネットなら薬害につながるなどという議論は、科学的合理性を欠くものとしか、言いようがありません。
むしろ、インターネット販売の方が安全とすら言えます。すなわち、インターネット販売であれば、当該薬品の効能とともに、副作用についても、簡単にイラスト、動画で説明することが出来ます。販売サイトから、製薬会社へのリンクをはって、より詳細な効能、副作用を案内することも可能です。それどころか、インターネット販売を利用する方であれば、検索機能で、薬効、副作用などの情報を、容易に入手できます。例えば、風邪薬を考えてみます。どこの製薬会社の風邪薬にも、解熱鎮痛薬成分として、アセトアミノフェンが含まれています。この成分を、google検索すれば、ウィキペディアのサイトがヒットします。ウィキペディアにも、副作用情報がありますが、そこから、さらにリンク先である「おくすり110番」へ飛べば、より詳細な情報が得られます。
このように、インターネット販売の方が、実は、店頭販売よりも安全なのです。そもそも、店頭販売であっても、ドラッグストアであれば、他の化粧品などと一緒にカゴに入れて、レジ清算する場合がほとんどです。言うまでもなく、レジ打ちの人間は、単なるアルバイトで、薬剤師ではないのですから、購入者の顔色を見て、医薬品購入をストップすることは、有り得ないことです。インターネットで、医薬品毎の効能・副作用を、十分に調査してから購入するほうが、遥かに安全なのです。
官僚連中の、思いつき的な悪乗り規制は、日本経済に大きくマイナスです。役人の皆さんも、合理的科学的思考に基づいて、考える力を養ってもらいたいのもです。
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